マンザイ

バイトを終え、タイムカードをガチャン。

今日は棚卸の日だったので、普段は早帰りのパートのお姉さんたちも、同時の退出。

 

帰り道、パートのお姉さんの中でも、一番かわいいと評判の女性と一緒になったので、今日の棚卸の苦労話などしながら歩いていると、ふと目に止まった喫茶店にでも入っていく?ってなことになったので、ちょっとドキドキしながら、お姉さんと喫茶店のドアを開ける。

 

少し狭い店内には、おもちゃのように小さなテーブルが並び、向き合って座ると、顔と顔がぶつかってしまうんじゃないかっていうぐらい密着するような態勢になる。

僕とお姉さんも向き合い、やや窮屈な態勢で、着席。

 

席に座る時、二人、窮屈な態勢になったため、僕の手がお姉さんの肩にポンッと当たってしまった。

 

と、その時、お姉さんが、おもむろに、ボケた…。そう、漫才でいうところの、ボケを、いきなりやってのけたのだ。

 

そんなキャラクターじゃなかったはずなのに、いきなりボケられたもんだから、少し戸惑いながらも、お姉さんの肩に再びツッコミを入れてみた。

するとお姉さんは、またしてもボケを入れてきた。なんてことだ、身体に触れるようにツッコミを入れたら、お姉さんはボケるのか?

 

そう思い、今のボケに対して、今度は胸にツッコミを入れてみようと、勇気を持って。

もし、ドン引きされたら、それはそれは恐ろしく寒々しい光景が繰り広げられると危惧しながらも、勢いに任せて、お姉さんの胸、つまりはおっぱい目がけて、渾身のツッコミを入れてみた。

 

すると、すると、なんと今後は、お姉さん、とても大きなボケをかましてきた。

なになに?肩につっこんだ時よりも、おっぱいにつっこんだ時の方が、ボケのスケールが大きくなったぞ。なんてことだ。

 

僕はちょっと実験するような気になり、今度は肩に戻してツッコミを入れてみた。やはりそうだ、ボケが小さくなっている。いわゆる、小ボケというやつ。

じゃあ今度は、手を狙ってツッコミを入れてみよう。

やっぱりそうか、小ボケを通り越して、もう既にオヤジギャグといっても過言じゃないくらいに、笑えないボケになってしまった。

 

よし、やっぱり胸だ。

次のツッコミの狙いをおっぱいへと定め、思いっきりお姉さんにツッコミを入れる。

デカい、デカいよ、お姉さん、ボケのスケールが。

お姉さんのボケのおもしろさに、真剣に笑いながらも、胸へのツッコミを繰り返す僕。それに呼応するように、芸人顔負けのおもしろいボケを繰り返す、お姉さん。

 

そんな奇妙な行動を繰り返すうちに、ツッコミと言えど、お姉さんの胸に触れていることに興奮し始め、ツッコミながら、密かにお姉さんのおっぱいをギュギュッと揉むようなかたちで、触れるというに行動を始めてみた。

 

でも、ツッコミはツッコミ。お姉さんはそんなことも気にせず、流暢なしゃべくりで、大きなボケを繰り返す。

 

もう僕はムラムラし切ってしまい、脳内ではスケベな気持ちが支配しはじめ、というかもう、お姉さんとヤリたいヤリたいという一心で、既に一連の流れになってしまった胸へのツッコミ、つまりは、お姉さんのおっぱいを揉むことを続けた。

 

おい、おっぱいを揉んでるんだぜ、これは今日、ホテルでもどこでも一緒に行ってくれるんじゃないか?そんな欲望がチラつき、とてもとても笑えない願望、そう、

 

手でもなく肩でもなく、胸でもなく、アソコにつっこんだら、どうなるんだろう?

 

おぉ、なんてくだらない。くだらなくてもいい、お姉さんのアソコにツッコミを入れたくなってしまったのだから、仕方がない。もう、これは今宵、この願望を達成せねば、オトコがすたる。

よし!ツッコミの勢いとともに、言ってしまおう。よし!

 

そう決心し、僕はお姉さんのボケにツッコミを入れると同時に、この願望をお姉さんに告げた。

「お姉さん、今日僕とホテルに行って、アソコにツッコミを入れさせてください」

 

するとお姉さんは、ボケることもなく、ましてやつっこむこともなく無表情で、

「なに?そのボケ。つまんね」

 

し、しまった。スベってしまった…。

お姉さんは、無表情に席を立ち、おもむろに喫茶店から出ていってしまった。夜の舞台袖へと吸い込まれるように。

 

 

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