羽根のない鳥2

羽根がない鳥には やっぱり羽根がない
どうしようもない それが事実

そして
他の鳥たちには やっぱり羽根が在る
どうしようもない それが事実

其処はイジれない 事実

羽根の在る鳥たちは 空高くを 気持ち良さそうに 舞う
羽根の在る鳥たちは 空高くを 自由を気取りながら 舞う

もちろん
羽根のない鳥には それが出来ない
出来ない?
別に しない
それだけ
羽根のない鳥は
羽根がないから それが出来ないんじゃなくて
別に しない

テクテク歩いてるから
テクテク歩いてるから

別にしない

歩くことが 他の鳥たちよりも 全然好きだから
だから
別にしない

羽根のない鳥が 一番悩んだことは
羽根がないから 飛べないと言うことじゃなく
羽根がないから 自由を気取れないと言うことじゃなく
羽根がないから 気持ち良さそうに舞えないと言うことじゃなく

それは
羽根がなければ 鳥じゃないのではないか?
と言う
誰かの言葉
他人の言葉
周りの言葉
何気ない言葉
それが鳥を 一番不自由にさせた
環境とか 運命とか そんなレベルじゃなく
自分のココロが生んだ
そんな 不自由さ

でも
歩くことが 何より好きだって言う
その意識もしない 当たり前は
やっぱり 羽根のない鳥を テクテク テクテク 歩かせた
今日も テクテク テクテク 歩かせた

それが 自然ってものじゃないだろうか?
と 羽根のない鳥は 思った
羽根があるからこそ鳥だ ってことは
別に自然なことでも
ましてや
「らしさ」
なんてもんでもないって思った

だから

羽根のない鳥は ものすごい 歩くのが好きで
歩くのが好きで テクテク テクテク 毎日歩いてる
羽根のない鳥は 別に
他の鳥たちのように
不平 不満をたらすこともなく
ボーッと テクテク テクテク 歩いてる

ゆったり流れる そんな景色が
けっこう好きやったりもする

確かに 空高くを 飛べる鳥たちを見て うらやましかったし
気持ち良さそうに 飛び回れる鳥たちを見て 楽しそうに見えたし

でも

歩いてない そんな他の鳥たちを観て
歩いてる自分を 誇らしくも 思ってた
歩く気持ち良さを知ってる そんな自分を 誇らしくも 思ってた

どっちがイイとか 自分だけはどうとか
そんな愚痴以上に
ただ テクテク テクテク 歩くことが
好きで 好きで しょうがない
そんな 羽根のない 鳥なんです