ハイキング

最後に 君を 連れて行けるとしたなら
何処に連れて行ってあげるだろう

きっと それは 出会った場所でも無く
それでいて 今までに何度も観た事のある場所のような気がします

何故かと言うと
やっぱり 懐かしい匂いが大好きで
昔が輝いているなんて 言わないけど
そんな匂いが大好きだから
吸い寄せられるように 無意識に
手をとり 歩いて行くのでは ないでしょうか
電車から観る景色は 海も山も無く
いつもは 其処に在ったはずだけれど
その日の車窓からは 海も山も その顔をのぞかせない気がします

水平に拡がる いくつかの 鼓動が
目前に迫って来ては すぐに泡のように 消えて行くんではないでしょうか

やがて窓枠から ココロが放たれ
優しく手を差し伸べるように 今までの軌跡を 撫でる君が観えます

誰だったんでしょうか?
結局 君は
僕はまだ 君の名前すらも 聞いていないような気がします
だから
詳しいことは何も知らないんです
分かっていることはと言えば

沸き上げるような希望を 自ら苦労してレールを創りながら
テクテク歩いて行く姿
その姿が 偶然にも 必然にも 似ていただけ
そんな ような 繋がり
名前すらない 繋がり

砂漠と言う名前の付いていない 砂の海
まだ 誰もが 汗を落としたことの無い 砂の海

そこに
欲望の最後のカケラを
一緒に
落としに行こうかな
それが
僕の
君への
最後の
プレゼント