徒然日記 高知編

旅人がこの景色を観たらどう思うだろう?こんなキレイな朝焼け。人々の匂いの染み付いた入り江。出会いと別れを見届け続ける船着場。道路沿いにそびえ立つ南国チックな街路樹。車に走られることの無い道路。地元の利便さを集約したような路面電車。都会に憧れを持ったビルヂング。寂しくも華やかな、大自然の間をぬう在来線。観光客を満面の笑みで迎え入れてくれる駅のホーム。時間の単位を大きく色変えた町並み。真っ赤な橋の上から見下ろす河川。何処までも果てしなく続く河川敷。それに連なる河沿いの平野。文明も文化も犯罪も欲望も悲しみも喜びも苦しみも幸せも不幸せも裏切りも安らぎも感動も嘘も緊張も劣等感も真実も愛しさも焦りも諦めも噂も批判も希望も絶望もココロも声も命も夢も恐れも安定も、そして人間も大自然をも包み込んで流れる河。

 

夕焼けも美しかった。ななめに映し出された影。

山の木々も凛としていた。森の影に気温をおとす山道。

人々も優しかった。一生懸命に生きる姿が観れた。

空もキレイだった。煌々と輝く季節外れの太陽。

夜空も素晴らしかった。プラネタリウムよりもリアルな満天の星空。

空気も澄んでいた。自然のハザマで過ごす心地よさ。

町の包容力に感動した。ポツリポツリと立ち並ぶ町並みがココロに残った。

帰りのホームも寂しかった。現実に戻される事実が悲しかった。

 

イイ意味で、夢のような数日間でした。生まれて初めて現実から抜け出せた気がしました。やっぱり想像通りに素晴らしいモノでした。別に現実がそんなに乾燥したものだってわけじゃないけれど、本当にココロに残る時間でした。写真とか絵とかビデオとかには絶対映らない美しさ。そんなモノにナマで触れられた気がします。すごく優しかったし、すごく興奮しました。今でも頭の中ですぐに呼び出せます。あんな人とか、あんな建物とか。写真で観ると、きっとちっぽけな時間。でも、頭の中の無限の想像力を持ってすれば、夢以上の夢のような時間。だから、素晴らしかった。浮いている感じ。フワッっと無重力に浮いている感じ。文で読んでも口で言っても伝わるわけない。百パーセント伝わらない。しかも、あの時間、あの瞬間じゃないと、きっと味わえてなかった。全ての偶然とか必然とか、そんな俗物が重なり合った、歴史的な超常現象の瞬間。その瞬間にあの町で星空を眺めれたのは、全人類の中で一番幸せ者。儚いって、あんな景色のことを言うんだと思います。もう二度と戻れない景色。きっともう変わってしまっている。悔しがっても一緒。懐かしんでも一緒。あの瞬間が全て。あの星空が全て。

 

だから、こう思います。

今、僕はこう思います。

 

「旅人があの景色を観たら、どう思うだろう?」

 

と。

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