冬の月夜に映えるボウズ。
まん丸な月とにらめっこするボウズ。
季節外れの肌寒いボウズ。
突拍子もない事態。
それがボウズ。
なつかしい匂いの染み付いた大量の髪の毛と共に、ノスタルジーな気持ちは排水溝へと。
二度とは戻って来ないカモ?
大量のノスタルジックな気持ちは排水溝へ。
その犠牲が愛しの髪の毛。
突拍子もない事態。
それこそがボウズ。
意味は無いから意味が在る。
実は深い哀愁の断髪式。
ついでに涙とか弱さとかも一緒にドブ河に流れればよかったのに・・。
でも、そいつらは依然ココロの薄い部分に宿泊中。
ノスタルジック?
はっ?
なんじゃそれ?
ワシ知らんなー。
だって、排水溝の奥深く。
今頃下水の流れの中。
だから、だから、
はっ?昔の自分?
知らんなー。
今の自分しか分からんで。
えっ?
ボウズの俺?
正解!
それが今。
ジャストナウ!
カッコ悪い??
でも、今の俺はボウズ。
月に向かって吠えたろか?
それもカッコ悪い?
でも、あの髪の毛は愛しの証。
自分が長年染み付いた証。
それが今では下水道。
今頃どっかのプレハブの横。
悪臭放つ俺の髪の毛。
ただ、今は無い。
ボウズ。
突拍子の事態。
それ自体が事態。
そんなんが好きで生きてきました。
短い自己紹介。
今からロングエピソードに仕上げる。
今からの事でエピソードを埋める。
だから、髪の毛は不要。
問答無用に不要。
フケた?
じゃあ若返ろっと。
今からがホンマの第?章。
?には無限でも当てはめておいてくれ。
みんなが俺を見る。
なんで?
うらやましいから?
いや!違うなー。
バカにしてんのか?
きっとそうかも。
でも、見られるんとか大好き。
だって、見られへんより全然マシ。
例えそれがバカにしていようが、哀れんでいようが、
見られるんは大好き。
悔しかったら見られてみろ。
この人間崩れがっ!
群れないよ。
だって、ボウズやから。
媚びないよ。
だって、ボウズやから。
群れたかったら、どうぞご自由に。
媚びたかったら、どうぞご自由に。
ボウズはたった一人で歩く。
これはピカソが言ってた。
三時間前くらいに言ってた。
DVDで言ってた。
だから、ピカソの言うこと信じよう。
ボウズはたった一人で歩くんか。
カッコイイな。
さすがピカソ。
群れないよ。
ボウズは。
もう髪の毛無いし。
みんなと同じじゃ無い。
疲れるのだけはゴメンやし。
自分のペースじゃないと感動せんから。
群れないよ。
だってアフロやから。
あっ!間違えた。
今の俺、ボウズやった。
しかも、時代遅れのボウズ。
カッコ悪いかもな・・。
でも、群れるん大キライな証拠に、
愛しの髪の毛を排水溝に送り込んだ。
半年経ったら帰って来いよ。
風邪ひいてしまうから。
新規開拓。
しかも髪の毛の。
今はボウズ的な気分。
群れたくない気分。
群れるぐらいやったら、溢れたい。
自分の感性に溺れたい。
今頃、俺の髪の毛は下水を出て、プレハブの横の溝。
まさにプレハブ生活。
ノスタルジック君
さよなら。