薬草

男は歓喜した。

「これが世界にひとつしかない薬草か!」

過酷な山道や数々の試練を思い出し涙した。

「これで母の病を治せるぞ!」

山を下りる途中、不運にも足を踏み外し、崖下へ転落。

身体が言うことをきかない。

「母さん……ごめん」

男は薬草を自身の身体に塗りたくった。

世界にひとつしかない薬草を。

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