手放した才能

ある有名作家の邸宅に、強盗が押し入った。

「1億円を用意しろ! もしくは――」

「もしくは?」

「お前の才能を俺によこせ」

作家はその才能を手放すことにした。

「命拾いしたよ」作家は呟く。

その影から男の声がした。

「もともとお前には何の才能もないからなぁ」

ゴーストライターは同情の色を浮かべた。

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