踏切

閉じた踏切の前に、ひとりの老人。

男は気になり声をかけた。

「踏切が開くのを待っているんじゃ」老人は言う。

「もう何十年待ったか。すっかり年老いてしまった」

すると、声をかき消すように列車が訪れた。

列車は老人の前で停車。

開かずの踏切が開く。

<天国行き>と書かれた列車に、老人は乗り込んだ。

GuX^ V[gV[giJ