花見

折り畳み椅子に腰をおろし、老いた画家が満開の桜をスケッチしている。

今年は邪魔がおらんから筆が進むわ、と呟いた。

静かな公園で優雅に写生を続ける。

仕上がった絵を見て、画家は首をひねった。

「花見客がおらんと、やっぱり絵が寂しいのう」

来年への期待を込めて、溢れかえる花見客を描いていった。

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