記憶

ある夜、男の元に悪魔が現れた。

「人間よ、交渉だ」

男は恐怖に震えた。

「お前の望むものをやろう。ただし条件がある──」

緊張で唾を飲む男。

「お前の記憶と引き換えだ」

男はそれを聞くと安堵し、「どうぞ」と答えた。

「記憶が惜しくないのか?」

「恥ずかしながら、つまらない人生を歩んできたもので」

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