リアリティ

作家の男はあるシーンの描写が思い浮かばず苦悶した。

もっとリアリティを追求したい。

常に拘って執筆してきた。

「仕方があるまい……」

小さく呟くと、包丁を手にした。

己の腹を見つめる。

一息に突き刺す。

「ぎゃぁ!」

男の悲鳴。

引っ込む刃先。

「よし。玩具の包丁で腹を刺すリアルな描写が書けそうだ」

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