音痴

私の歌声で大丈夫だろうか。

緊張でじっとりと手が汗ばむ。

音程は外さないだろうか。

声が裏返りはしないだろうか。

この日のために練習を重ねてきた。

自信を持つんだ。

女は自分に言い聞かせる。

「よし!」

意を決して女は歌いはじめた。

優しく。

ソフトに。

子守唄を。

赤ん坊は火がついたように泣き出した。

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