掘る

そこは月明かりすら差さない山奥の荒れ地。

男が一心不乱に穴を掘る。

その姿はまるで何かに取り憑かれたよう。

穴が深くなり、もはや男の姿は地上からは見えない。

男が手を止め呟いた。

「あれ? 死体はどこだ?」

穴に隠すべき死体が見当たらない。

「そうか……」

男は一気に気力を萎ませた。

「死体は俺か」

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