最後の敵

彼はサッカーをこよなく愛していた。

残業で見られなかった国際試合の大一番。

録画を楽しみに帰宅する。

結果が耳に入らぬよう誰とも会話せず。

スマートフォンにも一切目を通さない。

最寄り駅に着きタクシーに乗車した。

ホッと安堵し、運転手に行き先を告げる。

「それにしても日本代表、残念でしたねぇ」

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